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南アルプストンネル山梨工区・起工式に


12月18日に早川町でリニア南アルプストンネル(山梨工区)起工式が行われました。リニア新幹線沿線住民ネットワークではこれに対する抗議声明をJR東海と国交省に送付しています。抗議声明の内容は東濃リニア通信の記事をご覧ください。ここでは大鹿村からの二つの声を紹介します。写真は18日の南アルプストンネル長野県側計画地です。

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私たちは許さない。

リニアは、あの神聖な山の「お腹」に穴を開ける。

私たちは許さない。

リニアは、私たちの暮らしだけでなく、村の中の雰囲気や関係性をも壊す。

守り続けてきた村の自然。伝統。生活。文化。人と人のつながり。

私たちが、未来の子どもたちに残したいのは、

時代に逆行し暴走するリニアではなく、

脈々と受け継がれてきたこの村の「生きた暮らし」である。

「丁寧に進める」、

「理解と同意を得る」、

「影響を最小限に抑える」、

などという「うそ」を、堂々と公言するJR東海を、私たちは許さない。

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赤石山地(南アルプス)は全体でひとつ

赤石山地に根付くものとして山梨県側の着工は認めるわけにはいかない。

「いつでも送っていいよ大作戦in大鹿」は、大鹿村のおじさん、

おばさんたちが手掛ける元気野菜を仲介役に里山に息づく

「自然力豊かな環境」と「共存の知恵」を主に都会のお客様に向かって発信しています。

「リニア」は私たちの大元にある「自然力」を破壊し、生活をも奪います。

「リニア」という人間の欲と思い上がりの象徴を「自然」は、

声も上げず受け入れてくれるかもしれません。

そして私たち人間のタイムスケールからは想像もできない時間軸で再生するでしょう。 しかし、少なくともここで素朴だけれど足りた生活を送ってきた人たちは

このリニア計画によって脅かされるのです。

ここ大鹿村での生活はいつも自然とともに、季節の巡り合わせの中で

必要なものを得ています。畑で収穫できる野菜、季節折々の山のもの

……それはすべてこの赤石山地の「自然」があるからです。

いつだって、彼らは私たちを優しく包んでくれています。

清涼な空気、大地、水……これらの環境から育まれる人とのつながり。

そうやって大鹿村の歴史は積みあがってきました。

ここにはすべてが備わっています。

人の生活が自然と近い分、自然環境に与えられた負荷はそのまま大鹿村の生活に影響します。

3,11以降の世界に思いを巡らせてみればわかるはずです。

自然と人、地域と人、人と人との関係性、すべてを壊していくのが「リニア」

素朴な生活だけれども、無限の広がりをもった営みを脅かさないでください。

赤石山地(南アルプス)は全体でひとつです。

すなわち、山梨県で穴を掘り始めること自体が

長野県側の私たちの生活に影響するのです。

この不道徳な「リニア計画」は直ちに中止すべきです。

赤石山地に根付くものとして山梨県側の着工は認めるわけにはいきません。


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