リニアは要らない。
かけがえのないものがそこにある
NO! リニア
27年開業断念→34年以降に
2027年に東京・名古屋間を40分で、2045年に東京・大阪間を67分で結ぶとされるリニア中央新幹線。
2013年9月にその具体的なルートや駅位置、工事位置がJR東海より公表されて以来、沿線各地の住民から疑問や懸念の声が噴出している。
リニアは全線286kmのうち246kmがトンネルで、南アルプスのど真ん中を、最大土かぶり1400m、25kmの長大トンネルで貫く。
失ったら二度と取り戻せない
清らかな水、自然環境、生態系
山梨実験線の工事で生じた水がれ。
毎秒2トンの水が減ってしまうと想定される大井川、
流量が半減と予測されている小河内沢
人が利用する水を汲み上げて戻せば済む問題ではない
川や湿地に棲む生き物たち、すべての命の源が奪われる
南アルプスはユネスコエコパークに登録された
ユネスコエコパークというのは生物圏保存地域のこと
「高い山、深い谷が育む生物と文化の多様性」が国際的に評価されている
置き場のない膨大な残土
無理に置こうとすれば、安全上も景観上もとんでもない場所に置かれ、
運び出そうとすれば大量のダンプカーが狭い生活道路を行き交う
工事の騒音や振動、排気ガス、粉塵、
プレートの潜り込みという地球のダイナミックな運動の最先端で
日々上昇を続ける南アルプスの山々、付加体の複雑な地質
中央構造線などの大断層によって刻まれる深い谷
地形・地質的にも最も危険な場所に造られる高架橋
リニアは東海道新幹線が被災した際のバイパスとして必要だといわれるが、
南海トラフ地震が起こればリニア自体が甚大な被害を受けるリスクが高い
2013年9月に公表された環境影響評価準備書に対して
沿線各都県の知事からは路線計画の見直しも含む厳しい意見が出されたが、
あくまで「2027年開業」を前提として、
工事期間延長が想定される意見はすべて無視され、
いまだ具体策がほとんど決まっていない膨大な残土処理に伴う環境影響も、
水資源や動植物、生態系の調査などで不足している部分も、
すべて環境影響評価手続き後の「事後調査」とする形で、
評価書が確定し
沿線住民の不安の声がますます高まる中、
2014年10月17日に国土交通省は事業認可を出した。
沿線各地では事業説明会が始まり
その後、中心線測量、設計、用地説明・取得、工事説明会・・・
着工に向けたスケジュールが動き始め
2015年12月、南アルプストンネル山梨側では起工式が行われた
2016年2月、大鹿村側でも工事契約が結ばれた
2016年9月、工事説明会
2016年10月 確認書締結、村・議会が工事着手に同意
2016年11月1日 南アルプストンネル長野工区 起工式
2017年4月27日 南アルプストンネル除山非常口「掘削開始」
2017年7月3日 南アルプストンネル小渋川非常口 掘削開始
2017年11月1日 南アルプストンネル除山非常口 掘削「再開」
2017年12月15日 松川インター大鹿線リニア関連トンネル工事現場付近で土砂崩落事故発生
2018年6月 松川インター大鹿線トンネル工事現場付近でブッポウソウが営巣放棄
2018年8月 伊那山地トンネル青木川工区工事説明会
2018年10月 伊那山地トンネル青木川工区準備工事開始
2019年7月 南アルプストンネル釜沢非常口準備工事開始
2020年2月 南アルプストンネル釜沢非常口掘削開始
2020年4月25日 南アルプストンネル長野工区、新型コロナウイルスの影響により工事中断(→5月7日再開)
2020年7月 JR東海が2027年開業困難を表明
2020年7月13日 県道赤石岳公園線地すべりによる通行止めで釜沢地区の工事中断(→21年1月19日 除山・釜沢非常口トンネル掘削再開)
2020年7月17日 伊那山地トンネル青木川工区掘削開始
2021年9月 青木川非常口より伊那山地トンネル本坑の掘削開始
2021年10月 松川インター大鹿線の改良が終わり残土運搬本格化へ
2021年10月27日 中津川でリニアトンネル崩落事故(肌落ち)により作業員2人死傷
2021年11月8日 豊丘村伊那山地トンネル坂島工区でも崩落 1人負傷
2021年12月 小渋川斜坑~釜沢斜坑間の先進坑が貫通し、翌1月より工事用車両の運行開始
2022年3月 除山非常口から先進抗の掘削開始
2022年4月 小渋川非常口から本坑の掘削開始
2022年6月 釜沢非常口から本坑の掘削開始
2024年3月29日 JR東海27年開業断念を表明!
新たな開業時期は見通すことができない。
2034年以降に!
2024年6月3日 南アルプストンネルは掘削完了予定2028年末頃、
路盤完了予定2030年夏頃、伊那山地トンネルは掘削完了2027年末頃、路盤完了予定2029年夏頃と、工期延長の見通し
NO! リニア
便利さ=ほんとうの豊かさではない
これで十分
just enough
「日本で最も美しい村」
南アルプスの雄大な自然と江戸時代から続く農村歌舞伎の村
長野県大鹿村から
NO! リニア連絡会